[hs-t08] 竹とその哀傷 – 冬 Posted on 1975年10月10日 by 萩原 朔太郎 つみとがのしるし天にあらはれ、 ふりつむ雪のうへにあらはれ、 木木の梢にかがやきいで、 ま冬をこえて光るがに、 おかせる罪のしるしよもに現はれぬ。 みよや眠れる、 くらき土壌にいきものは、 懺悔の家をぞ建てそめし。