ぢっとして寝ていらっしゃいと
子供にでもいふがごとくに
医者のいふ日かな。
Category Archives: 短歌
[it-i085] 煙 – 二 (38)
友として遊ぶものなき
性悪の巡査の子等も
あはれなりけり
[it-k099] びっしょりと寝汗出てゐる
びっしょりと寝汗出てゐる
あけがたの
まだ覚めやらぬ重きかなしみ。
[it-k003] 途中にてふと気が変り
途中にてふと気が変り、
つとめ先を休みて、今日も、
河岸をさまよへり。
[it-k139] 新しきからだを欲しと思ひけり
新しきからだを欲しと思ひけり、
手術の傷の
痕を撫でつつ。
[it-i089] 煙 – 二 (42)
わがために
なやめる魂をしづめよと
讃美歌うたふ人ありしかな
[it-i050] 煙 – 二 (3)
ふと思ふ
ふるさとにゐて日毎聴きし雀の鳴くを
三年聴かざり
[it-i026] 煙 – 一 (26)
愁ひある少年の眼に羨みき
小鳥の飛ぶを
飛びてうたふを
[it-i147] 忘れがたき人人 – 一 (46)
負けたるも我にてありき
あらそひの因も我なりしと
今は思へり
[it-k017] 今日もまた酒のめるかな!
今日もまた酒のめるかな!
酒のめば
胸のむかつく癖を知りつつ。