[hs-t02] 竹とその哀傷 – 草の茎 Posted on 1975年10月10日 by 萩原 朔太郎 冬のさむさに、 ほそき毛をもてつつまれし、 草の茎をみよや、 あをらみ茎はさみしげなれども、 いちめんにうすき毛をもてつつまれし、 草の茎をみよや。 雪もよひする空のかなたに、 草の茎はもえいづる。