[hs-t04] 竹とその哀傷 – ○ Posted on 1975年10月10日 by 萩原 朔太郎 みよすべての罪はしるされたり、 されどすべては我にあらざりき、 まことにわれに現はれしは、 かげなき青き炎の幻影のみ、 雪の上に消えさる哀傷の幽霊のみ、 ああかかる日のせつなる懺悔をも何かせむ、 すべては青きほのほの幻影のみ。