[hs-t06] 竹とその哀傷 – 亀 Posted on 1975年10月10日 by 萩原 朔太郎 林あり、 沼あり、 蒼天あり、 ひとの手にはおもみを感じ しづかに純金の亀ねむる、 この光る、 寂しき自然のいたみにたへ、 ひとの心霊にまさぐりしづむ、 亀は蒼天のふかみにしづむ。