脈をとる手のふるひこそ
かなしけれ――
医者に叱られし若き看護婦!
Tag Archives: 手
[it-k022] 手も足もはなればなれにあるごとき
手も足もはなればなれにあるごとき
ものうき寝覚!
かなしき寝覚!
[it-k142] いつとなく我にあゆみ寄り
いつとなく我にあゆみ寄り、
手を握り、
またいつとなく去りゆく人人!
[it-k116] 廻診の医者の遅さよ!
廻診の医者の遅さよ!
痛みある胸に手をおきて
かたく眼をとづ。
[it-k094] 脉をとる看護婦の手の
脉をとる看護婦の手の、
あたたかき日あり、
つめたく堅き日もあり。
[it-k034] よごれたる手を洗ひし時の
よごれたる手を洗ひし時の
かすかなる満足が
今日の満足なりき。
[it-k012] 何となく
何となく、
今朝は少しく、わが心明るきごとし。
手の爪を切る。
何となく、
今年はよい事あるごとし。
元日の朝、晴れて風無し。
何となく、
案外に多き気もせらる、
自分と同じこと思ふ人。
何となく、
自分を嘘のかたまりの如く思ひて、
目をばつぶれる。
[it-k126] たへがたき渇き覚ゆれど
たへがたき渇き覚ゆれど、
手をのべて
林檎とるだにものうき日かな。
[it-i038] 煙 – 一 (38)
興来れば
友なみだ垂れ手を揮りて
酔漢のごとくなりて語りき
[it-i079] 煙 – 二 (32)
我ゆきて手をとれば
泣きてしづまりき
酔ひて荒れしそのかみの友