晴れし日のかなしみの一つ!
病室の窓にもたれて
煙草を味ふ。
Tag Archives: 窓
[it-i133] 忘れがたき人人 – 一 (32)
雨つよく降る夜の汽車の
たえまなく雫流るる
窓硝子かな
[it-i161] 忘れがたき人人 – 一 (60)
ゆるぎ出づる汽車の窓より
人先に顔を引きしも
負けざらむため
[it-i166] 忘れがたき人人 – 一 (65)
うす紅く雪に流れて
入日影
曠野の汽車の窓を照せり
[it-i172] 忘れがたき人人 – 一 (71)
水蒸気
列車の窓に花のごと凍てしを染むる
あかつきの色
[it-i007] 煙 – 一 (7)
教室の窓より遁げて
ただ一人
かの城址に寝に行きしかな
[it-i094] 煙 – 二 (47)
汽車の窓
はるかに北にふるさとの山見え来れば
襟を正すも
[it-i097] 煙 – 二 (50)
見もしらぬ女教師が
そのかみの
わが学舎の窓に立てるかな
[it-i098] 煙 – 二 (51)
かの家のかの窓にこそ
春の夜を
秀子とともに蛙聴きけれ
[it-i104] 忘れがたき人人 – 一 (3)
三度ほど
汽車の窓よりながめたる町の名なども
したしかりけり