月に三十円もあれば、田舎にては、
楽に暮せると――
ひょっと思へる。
Tag Archives: 三
[it-k120] 今日はなぜか
今日はなぜか、
二度も、三度も、
金側の時計を一つ欲しと思へり。
[it-k071] 古新聞!
古新聞!
おやここにおれの歌の事を賞めて書いてあり、
二三行なれど。
[it-i033] 煙 – 一 (33)
田舎めく旅の姿を
三日ばかり都に曝し
かへる友かな
[it-i040] 煙 – 一 (40)
見よげなる年賀の文を書く人と
おもひ過ぎにき
三年ばかりは
[it-i050] 煙 – 二 (3)
ふと思ふ
ふるさとにゐて日毎聴きし雀の鳴くを
三年聴かざり
[it-i070] 煙 – 二 (23)
うすのろの兄と
不具の父もてる三太はかなし
夜も書読む
[it-i104] 忘れがたき人人 – 一 (3)
三度ほど
汽車の窓よりながめたる町の名なども
したしかりけり
[it-i149] 忘れがたき人人 – 一 (48)
汝三度
この咽喉に剣を擬したりと
彼告別の辞に言へりけり
[it-i234] 忘れがたき人人 – 二 (22)
長き文
三年のうちに三度来ぬ
我の書きしは四度にかあらむ