長き文
三年のうちに三度来ぬ
我の書きしは四度にかあらむ
Tag Archives: 我
[it-i015] 煙 – 一 (15)
その後に我を捨てし友も
あの頃は共に書読み
ともに遊びき
[it-i112] 忘れがたき人人 – 一 (11)
友われに飯を与へき
その友に背きし我の
性のかなしさ
[it-i017] 煙 – 一 (17)
花散れば
先づ人さきに白の服着て家出づる
我にてありしか
[it-i143] 忘れがたき人人 – 一 (42)
世わたりの拙きことを
ひそかにも
誇りとしたる我にやはあらぬ
[it-i021] 煙 – 一 (21)
盛岡の中学校の
露台の
欄干に最一度我を倚らしめ
[it-i145] 忘れがたき人人 – 一 (44)
かの年のかの新聞の
初雪の記事を書きしは
我なりしかな
[it-i025] 煙 – 一 (25)
石ひとつ
坂をくだるがごとくにも
我けふの日に到り着きたる
[it-i146] 忘れがたき人人 – 一 (45)
椅子をもて我を撃たむと身構へし
かの友の酔ひも
今は醒めつらむ
[it-i029] 煙 – 一 (29)
蘇峯の書を我に薦めし友早く
校を退きぬ
まづしさのため