先んじて恋のあまさと
かなしさを知りし我なり
先んじて老ゆ
Tag Archives: 我
[it-i176] 忘れがたき人人 – 一 (75)
いたく汽車に疲れて猶も
きれぎれに思ふは
我のいとしさなりき
[it-i061] 煙 – 二 (14)
あはれかの我の教へし
子等もまた
やがてふるさとを棄てて出づるらむ
[it-i192] 忘れがたき人人 – 一 (91)
芸事も顔も
かれより優れたる
女あしざまに我を言へりとか
[it-i071] 煙 – 二 (24)
我と共に
栗毛の仔馬走らせし
母の無き子の盗癖かな
[it-i200] 忘れがたき人人 – 一 (99)
その膝に枕しつつも
我がこころ
思ひしはみな我のことなり
[it-i009] 煙 – 一 (9)
かなしみといはばいふべき
物の味
我の嘗めしはあまりに早かり
[it-i079] 煙 – 二 (32)
我ゆきて手をとれば
泣きてしづまりき
酔ひて荒れしそのかみの友
[it-i225] 忘れがたき人人 – 二 (13)
病むと聞き
癒えしと聞きて
四百里のこなたに我はうつつなかりし
[it-i011] 煙 – 一 (11)
夜寝ても口笛吹きぬ
口笛は
十五の我の歌にしありけり