まくら辺に子を坐らせて、
まじまじとその顔を見れば、
逃げてゆきしかな。
Tag Archives: 顔
[it-k083] 生れたといふ葉書みて
生れたといふ葉書みて、
ひとしきり、
顔をはれやかにしてゐたるかな。
[it-k011] なつかしき冬の朝かな
なつかしき冬の朝かな。
湯をのめば、
湯気がやはらかに、顔にかかれり。
[it-k068] 猫の耳を引っぱりてみて
猫の耳を引っぱりてみて、
にゃと啼けば、
びっくりして喜ぶ子供の顔かな。
[it-i153] 忘れがたき人人 – 一 (52)
平手もて
吹雪にぬれし顔を拭く
友共産を主義とせりけり
[it-i154] 忘れがたき人人 – 一 (53)
酒のめば鬼のごとくに青かりし
大いなる顔よ
かなしき顔よ
[it-i161] 忘れがたき人人 – 一 (60)
ゆるぎ出づる汽車の窓より
人先に顔を引きしも
負けざらむため
[it-i184] 忘れがたき人人 – 一 (83)
顔とこゑ
それのみ昔に変らざる友にも会ひき
国の果にて
[it-i192] 忘れがたき人人 – 一 (91)
芸事も顔も
かれより優れたる
女あしざまに我を言へりとか
[st-w14] 一 秋の思 – 強敵
一つの花に蝶と蜘蛛
小蜘蛛は花を守り顔
小蝶は花に酔ひ顔に
舞へども/\すべぞなき
花は小蜘蛛のためならば
小蝶の舞をいかにせむ
花は小蝶のためならば
小蜘蛛の糸をいかにせむ
やがて一つの花散りて
小蜘蛛はそこに眠れども
羽翼も軽き小蝶こそ
いづこともなくうせにけれ