そのかみの学校一のなまけ者
今は真面目に
はたらきて居り
Category Archives: 短歌
[it-i155] 忘れがたき人人 – 一 (54)
樺太に入りて
新しき宗教を創めむといふ
友なりしかな
[it-k108] 軍人になると言ひ出して
軍人になると言ひ出して、
父母に
苦労させたる昔の我かな。
[it-i042] 煙 – 一 (42)
そのむかし秀才の名の高かりし
友牢にあり
秋のかぜ吹く
[it-k018] 何事か今我つぶやけり
何事か今我つぶやけり。
かく思ひ、
目をうちつぶり、酔ひを味ふ。
[it-i082] 煙 – 二 (35)
ほたる狩
川にゆかむといふ我を
山路にさそふ人にてありき
[it-i014] 煙 – 一 (14)
城址の
石に腰掛け
禁制の木の実をひとり味ひしこと
[it-i188] 忘れがたき人人 – 一 (87)
わが酔ひに心いためて
うたはざる女ありしが
いかになれるや
[it-i037] 煙 – 一 (37)
先んじて恋のあまさと
かなしさを知りし我なり
先んじて老ゆ
[it-k183] 買ひおきし
買ひおきし
薬つきたる朝に来し
友のなさけの為替のかなしさ。