長き文
三年のうちに三度来ぬ
我の書きしは四度にかあらむ
Category Archives: 短歌
[it-k111] 何か一つ
何か一つ
大いなる悪事しておいて、
知らぬ顔してゐたき気持かな。
[it-i109] 忘れがたき人人 – 一 (8)
をさなき時
橋の欄干に糞塗りし
話も友はかなしみてしき
[it-i089] 煙 – 二 (42)
わがために
なやめる魂をしづめよと
讃美歌うたふ人ありしかな
[it-i090] 煙 – 二 (43)
あはれかの男のごときたましひよ
今は何処に
何を思ふや
[it-i169] 忘れがたき人人 – 一 (68)
名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の
宿屋安けし
我が家のごと
[it-i171] 忘れがたき人人 – 一 (70)
今夜こそ思ふ存分泣いてみむと
泊りし宿屋の
茶のぬるさかな
[it-i151] 忘れがたき人人 – 一 (50)
あはれかの眉の秀でし少年よ
弟と呼べば
はつかに笑みしが
[it-i176] 忘れがたき人人 – 一 (75)
いたく汽車に疲れて猶も
きれぎれに思ふは
我のいとしさなりき
[it-i010] 煙 – 一 (10)
晴れし空仰げばいつも
口笛を吹きたくなりて
吹きてあそびき