火をしたふ虫のごとくに
ともしびの明るき家に
かよひ慣れにき
Category Archives: 短歌
[it-k056] いろいろの人の思はく
いろいろの人の思はく
はかりかねて、
今日もおとなしく暮らしたるかな。
[it-i086] 煙 – 二 (39)
閑古鳥
鳴く日となれば起るてふ
友のやまひのいかになりけむ
[it-i072] 煙 – 二 (25)
大形の被布の模様の赤き花
今も目に見ゆ
六歳の日の恋
[it-i063] 煙 – 二 (16)
石をもて追はるるごとく
ふるさとを出でしかなしみ
消ゆる時なし
[it-k016] しっとりと
しっとりと
酒のかをりにひたりたる
脳の重みを感じて帰る。
[it-i206] 忘れがたき人人 – 一 (105)
三味線の絃のきれしを
火事のごと騒ぐ子ありき
大雪の夜に
[it-k054] 神様と議論して泣きし
神様と議論して泣きし――
あの夢よ!
四日ばかりも前の朝なりし。
[it-k118] 病みてあれば心も弱るらむ!
病みてあれば心も弱るらむ!
さまざまの
泣きたきことが胸にあつまる。
[it-k019] すっきりと酔ひのさめたる心地よさよ!
すっきりと酔ひのさめたる心地よさよ!
夜中に起きて、
墨を磨るかな。