いかにせしと言へば
あをじろき酔ひざめの
面に強ひて笑みをつくりき
Category Archives: 短歌
[it-i234] 忘れがたき人人 – 二 (22)
長き文
三年のうちに三度来ぬ
我の書きしは四度にかあらむ
[it-i112] 忘れがたき人人 – 一 (11)
友われに飯を与へき
その友に背きし我の
性のかなしさ
[it-i082] 煙 – 二 (35)
ほたる狩
川にゆかむといふ我を
山路にさそふ人にてありき
[it-k024] 曠野ゆく汽車のごとくに
曠野ゆく汽車のごとくに、
このなやみ、
ときどき我の心を通る。
[it-k089] 真夜中にふと目がさめて
真夜中にふと目がさめて、
わけもなく泣きたくなりて、
蒲団をかぶれる。
[it-i016] 煙 – 一 (16)
学校の図書庫の裏の秋の草
黄なる花咲きし
今も名知らず
[it-i051] 煙 – 二 (4)
亡くなれる師がその昔
たまひたる
地理の本など取りいでて見る
[it-k006] 本を買ひたし、本を買ひたしと
本を買ひたし、本を買ひたしと、
あてつけのつもりではなけれど、
妻に言ひてみる。
[it-i059] 煙 – 二 (12)
かにかくに渋民村は恋しかり
おもひでの山
おもひでの川