いま、夢に閑古鳥を聞けり。
閑古鳥を忘れざりしが
かなしくあるかな。
Tag Archives: かなしい
[it-k169] 或る市にゐし頃の事として
或る市にゐし頃の事として、
友の語る
恋がたりに嘘の交るかなしさ。
[it-k114] 春の雪みだれて降るを
春の雪みだれて降るを
熱のある目に
かなしくも眺め入りたる。
[it-k132] 脈をとる手のふるひこそ
脈をとる手のふるひこそ
かなしけれ――
医者に叱られし若き看護婦!
[it-k075] 眠られぬ癖のかなしさよ!
眠られぬ癖のかなしさよ!
すこしでも
眠気がさせば、うろたへて寝る。
[it-k154] かなしきは
かなしきは、
(われもしかりき)
叱れども、打てども泣かぬ児の心なる。
[it-k022] 手も足もはなればなれにあるごとき
手も足もはなればなれにあるごとき
ものうき寝覚!
かなしき寝覚!
[it-k143] 友も妻もかなしと思ふらし
友も妻もかなしと思ふらし――
病みても猶、
革命のこと口に絶たねば。
[it-i170] 忘れがたき人人 – 一 (69)
伴なりしかの代議士の
口あける青き寐顔を
かなしと思ひき
[it-i194] 忘れがたき人人 – 一 (93)
死ぬばかり我が酔ふをまちて
いろいろの
かなしきことを囁きし人