かの家のかの窓にこそ
春の夜を
秀子とともに蛙聴きけれ
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[it-i104] 忘れがたき人人 – 一 (3)
三度ほど
汽車の窓よりながめたる町の名なども
したしかりけり
[st-w45] 四 深林の逍遥、其他 – 梭の音
梭の音を聞くべき人は今いづこ
心を糸により初めて
涙ににじむ木綿縞
やぶれし窓に身をなげて
暮れ行く空をながむれば
ねぐらに急ぐ村鴉
連にはなれて飛ぶ一羽
あとを慕ふてかあ/\と
[st-w08] 一 秋の思 – 秋に隠れて
わが手に植えし白菊の
おのづからなる時くれば
一もと花の暮陰に
秋に隠れて窓にさくなり