人ごみの中をわけ来る
わが友の
むかしながらの太き杖かな
Tag Archives: 友
[it-i112] 忘れがたき人人 – 一 (11)
友われに飯を与へき
その友に背きし我の
性のかなしさ
[it-i153] 忘れがたき人人 – 一 (52)
平手もて
吹雪にぬれし顔を拭く
友共産を主義とせりけり
[it-i042] 煙 – 一 (42)
そのむかし秀才の名の高かりし
友牢にあり
秋のかぜ吹く
[it-i113] 忘れがたき人人 – 一 (12)
函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌
矢ぐるまの花
[it-i155] 忘れがたき人人 – 一 (54)
樺太に入りて
新しき宗教を創めむといふ
友なりしかな
[it-i045] 煙 – 一 (45)
友はみな或日四方に散り行きぬ
その後八年
名挙げしもなし
[it-i122] 忘れがたき人人 – 一 (21)
とるに足らぬ男と思へと言ふごとく
山に入りにき
神のごとき友
[it-i004] 煙 – 一 (4)
かの旅の汽車の車掌が
ゆくりなくも
我が中学の友なりしかな
[it-i157] 忘れがたき人人 – 一 (56)
共同の薬屋開き
儲けむといふ友なりき
詐欺せしといふ