友も妻もかなしと思ふらし――
病みても猶、
革命のこと口に絶たねば。
Tag Archives: かなしい
[it-k159] 新しきインクの匂ひ
新しきインクの匂ひ、
目に沁むもかなしや。
いつか庭の青めり。
[it-k188] クリストを人なりといへば
クリストを人なりといへば、
妹の眼がかなしくも、
われをあはれむ。
[it-k138] かなしくも
かなしくも、
病いゆるを願はざる心我に在り。
何の心ぞ。
[it-k183] 買ひおきし
買ひおきし
薬つきたる朝に来し
友のなさけの為替のかなしさ。
[it-k179] ただ一人の
ただ一人の
をとこの子なる我はかく育てり。
父母もかなしかるらむ。
[it-k178] かなしきは我が父!
かなしきは我が父!
今日も新聞を読みあきて、
庭に小蟻と遊べり。
[it-k175] 猫を飼はば
猫を飼はば、
その猫がまた争ひの種となるらむ、
かなしきわが家。
[it-i112] 忘れがたき人人 – 一 (11)
友われに飯を与へき
その友に背きし我の
性のかなしさ
[it-i113] 忘れがたき人人 – 一 (12)
函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌
矢ぐるまの花