いかにせしと言へば
あをじろき酔ひざめの
面に強ひて笑みをつくりき
Tag Archives: 言
[it-i214] 忘れがたき人人 – 二 (2)
頬の寒き
流離の旅の人として
路問ふほどのこと言ひしのみ
[it-i215] 忘れがたき人人 – 二 (3)
さりげなく言ひし言葉は
さりげなく君も聴きつらむ
それだけのこと
[it-i022] 煙 – 一 (22)
神有りと言ひ張る友を
説きふせし
かの路傍の栗の樹の下
[it-i218] 忘れがたき人人 – 二 (6)
かの時に言ひそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど
[it-i057] 煙 – 二 (10)
このごろは
母も時時ふるさとのことを言ひ出づ
秋に入れるなり
[it-i230] 忘れがたき人人 – 二 (18)
死ぬまでに一度会はむと
言ひやらば
君もかすかにうなづくらむか
[it-i069] 煙 – 二 (22)
ある年の盆の祭に
衣貸さむ踊れと言ひし
女を思ふ
[it-i101] 煙 – 二 (54)
ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
[it-i122] 忘れがたき人人 – 一 (21)
とるに足らぬ男と思へと言ふごとく
山に入りにき
神のごとき友