しらなみの寄せて騒げる
函館の大森浜に
思ひしことども
Category Archives: 短歌
[it-i230] 忘れがたき人人 – 二 (18)
死ぬまでに一度会はむと
言ひやらば
君もかすかにうなづくらむか
[it-k062] 目さまして直ぐの心よ!
目さまして直ぐの心よ!
年よりの家出の記事にも
涙出でたり。
[it-i026] 煙 – 一 (26)
愁ひある少年の眼に羨みき
小鳥の飛ぶを
飛びてうたふを
[it-i158] 忘れがたき人人 – 一 (57)
あをじろき頬に涙を光らせて
死をば語りき
若き商人
[it-i123] 忘れがたき人人 – 一 (22)
巻煙草口にくはへて
浪あらき
磯の夜霧に立ちし女よ
[it-i082] 煙 – 二 (35)
ほたる狩
川にゆかむといふ我を
山路にさそふ人にてありき
[it-i225] 忘れがたき人人 – 二 (13)
病むと聞き
癒えしと聞きて
四百里のこなたに我はうつつなかりし
[it-k145] かかる目に
かかる目に
すでに幾度会へることぞ!
成るがままに成れと今は思ふなり。
[it-k023] 朝な朝な
朝な朝な
撫でてかなしむ、
下にして寝た方の腿のかろきしびれを。