人とともに事をはかるに
適せざる、
わが性格を思ふ寝覚かな。
Category Archives: 短歌
[it-k144] やや遠きものに思ひし
やや遠きものに思ひし
テロリストの悲しき心も――
近づく日のあり。
[it-k061] 百姓の多くは酒をやめしといふ
百姓の多くは酒をやめしといふ。
もっと困らば、
何をやめるらむ。
[it-i024] 煙 – 一 (24)
そのかみの愛読の書よ
大方は
今は流行らずなりにけるかな
[it-k087] 重い荷を下したやうな
重い荷を下したやうな、
気持なりき、
この寝台の上に来ていねしとき。
[it-i108] 忘れがたき人人 – 一 (7)
目を閉ぢて
傷心の句を誦してゐし
友の手紙のおどけ悲しも
[it-i125] 忘れがたき人人 – 一 (24)
大川の水の面を見るごとに
郁雨よ
君のなやみを思ふ
[it-i068] 煙 – 二 (21)
千代治等も長じて恋し
子を挙げぬ
わが旅にしてなせしごとくに
[it-i081] 煙 – 二 (34)
年ごとに肺病やみの殖えてゆく
村に迎へし
若き医者かな
[it-i071] 煙 – 二 (24)
我と共に
栗毛の仔馬走らせし
母の無き子の盗癖かな