空知川雪に埋れて
鳥も見えず
岸辺の林に人ひとりゐき
Tag Archives: 人
[it-i031] 煙 – 一 (31)
自が才に身をあやまちし人のこと
かたりきかせし
師もありしかな
[it-i175] 忘れがたき人人 – 一 (74)
寂莫を敵とし友とし
雪のなかに
長き一生を送る人もあり
[it-i035] 煙 – 一 (35)
眼を病みて黒き眼鏡をかけし頃
その頃よ
一人泣くをおぼえし
[it-i194] 忘れがたき人人 – 一 (93)
死ぬばかり我が酔ふをまちて
いろいろの
かなしきことを囁きし人
[it-i040] 煙 – 一 (40)
見よげなる年賀の文を書く人と
おもひ過ぎにき
三年ばかりは
[it-i214] 忘れがたき人人 – 二 (2)
頬の寒き
流離の旅の人として
路問ふほどのこと言ひしのみ
[it-i060] 煙 – 二 (13)
田も畑も売りて酒のみ
ほろびゆくふるさと人に
心寄する日
[it-i221] 忘れがたき人人 – 二 (9)
人がいふ
鬢のほつれのめでたさを
物書く時の君に見たりし
[it-i082] 煙 – 二 (35)
ほたる狩
川にゆかむといふ我を
山路にさそふ人にてありき