ボロオヂンといふ露西亜名が、
何故ともなく、
幾度も思ひ出さるる日なり。
Tag Archives: 日
[it-k054] 神様と議論して泣きし
神様と議論して泣きし――
あの夢よ!
四日ばかりも前の朝なりし。
[it-k094] 脉をとる看護婦の手の
脉をとる看護婦の手の、
あたたかき日あり、
つめたく堅き日もあり。
[it-i033] 煙 – 一 (33)
田舎めく旅の姿を
三日ばかり都に曝し
かへる友かな
[it-i211] 忘れがたき人人 – 一 (110)
わが室に女泣きしを
小説のなかの事かと
おもひ出づる日
[it-i045] 煙 – 一 (45)
友はみな或日四方に散り行きぬ
その後八年
名挙げしもなし
[it-i216] 忘れがたき人人 – 二 (4)
ひややかに清き大理石に
春の日の静かに照るは
かかる思ひならむ
[it-i046] 煙 – 一 (46)
わが恋を
はじめて友にうち明けし夜のことなど
思ひ出づる日
[it-i047] 煙 – 一 (47)
糸切れし紙鳶のごとくに
若き日の心かろくも
とびさりしかな
[it-i055] 煙 – 二 (8)
二日前に山の絵見しが
今朝になりて
にはかに恋しふるさとの山