石狩の空知郡の
牧場のお嫁さんより送り来し
バタかな。
Category Archives: 短歌
[it-k021] どうなりと勝手になれといふごとき
どうなりと勝手になれといふごとき
わがこのごろを
ひとり恐るる。
[it-i130] 忘れがたき人人 – 一 (29)
さりげなき高き笑ひが
酒とともに
我が腸に沁みにけらしな
[it-i114] 忘れがたき人人 – 一 (13)
ふるさとの
麦のかをりを懐かしむ
女の眉にこころひかれき
[it-k080] あの頃はよく嘘を言ひき
あの頃はよく嘘を言ひき。
平気にてよく嘘を言ひき。
汗が出づるかな。
[it-i029] 煙 – 一 (29)
蘇峯の書を我に薦めし友早く
校を退きぬ
まづしさのため
[it-i048] 煙 – 二 (1)
ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく
[it-k114] 春の雪みだれて降るを
春の雪みだれて降るを
熱のある目に
かなしくも眺め入りたる。
[it-i196] 忘れがたき人人 – 一 (95)
かなしきは
かの白玉のごとくなる腕に残せし
キスの痕かな
[it-k131] ふるさとの寺の畔の
ふるさとの寺の畔の
ひばの木の
いただきに来て啼きし閑古鳥!